横浜市にお住まいのS様からお庭リフォームのご相談を頂き、女性一級建築士がお話を伺いにおじゃましました。S様は新築のお宅に引っ越してきたばかりだそうで、「リビング側の庭とダイニング側の庭を変更したい」とご相談下さいました。
リビング前のお庭にバーベキューなどが出来る広いウッドデッキをご希望で、ウッドデッキには、日差しをカットできる日よけの屋根も付けたいとの事です。
また目隠しフェンスもご希望でした。お宅の前の道が傾斜になっていて、坂の上から来た人や車からお庭の中が丸見えなので、目隠しフェンスを作りたいとのことです。
フェンスの高さについては、晴れた日にはこちらのお庭から富士山が見えるので、道路側からの視線はカットしながら、眺めの良さはキープするバランスのとれた高さで作って欲しいとご要望頂きました。
こちらはダイニング側のお庭です。地面に下りずに洗濯物を干したいので、ウッドデッキと雨よけの屋根を作って欲しいとのご希望です。
また自転車置き場に関するお悩みもありました。自転車通学をされているS様のお子様達は、いつも自転車を抱えて玄関ポーチの階段を上りお庭に自転車を停めておられるそうで、道路側からスムーズにお庭に入って自転車を停められるようにしたいとのご要望を頂きました。
そこでご提案した内容はこちらです。
リビングの前にバーベキューが出来る広さのウッドデッキを作り、日差しをカットするため、可動式のオーニング(雨よけ・日よけの屋根)を取り付けます。
ダイニング側のウッドデッキにも雨よけの可動式オーニング(雨よけ・日よけの屋根)を取り付け、ウッドデッキと同じ木で洗濯物干しを作ります。
目隠しにはウッドフェンスと袖壁を。玄関前は自転車がお庭にスムーズに入れるようスロープを作ります。
工事が始まりました。これまではご主人が草取りをされていたそうですが今後はその必要がないよう、防草シートを敷いてしっかり雑草対策をしてから、もとあった砂利を敷き直しました。
ウッドデッキ材とウッドフェンス材はハードウッドのイタウバという天然木を使用します。イタウバは、原産国ブラジルで古くから橋や船の材料として使用されてきたほど水やシロアリに強く、他のデッキ材のように塗り直しのメンテナンスをしなくても30年以上もつと言われる、非常に強い天然木です。
またイタウバは油分を多く含んでいるため、他のハードウッドと異なりササクレやトゲが出にくく手触りの良いデッキ材なので、お子さんやペットのいらっしゃるご家庭に大変人気があります。
ウッドフェンスの高さは、道路側からの視線はきちんとカットしながら、現状の眺めの良さは保てるよう、実際に道路に立ってちょうどいい高さに決めました。
こちらはダイニング側のお庭です。こちらも草取りの必要がないよう、防草シートで雑草対策をしてからウッドデッキを作りました。
写真手前にある物置に下りることができるよう、奥様のご希望でステップも取り付けました。
玄関側の目隠しとして、ウッドデッキ材と同じイタウバで袖壁を作ります。こうして玄関とお庭の空間を区切ってあげると、玄関を訪れるお客さんからお庭の中は見えにくくなります。
お庭奥の角にオーストラリアンレンガで花壇を作りました。当初はそこにS様ご希望のシマトネリコを植栽する予定でしたが、奥様から「玄関周りに緑が欲しい」とご要望があったので、玄関横にもオーストラリアンレンガで花壇を作り、そちらにシマトネリコを植える事にしました。
シマトネリコの横にはモッコウバラを植え、既存のネットフェンスに這わせてモッコウバラの生垣ができるようにしました。春から秋にかけて白や黄色の花がたくさん咲いて綺麗ですし、目隠しにもなります。
本来バラは落葉樹なのでツルバラの生垣は冬になると葉が落ちてしまいますが、この辺り(神奈川県横浜市)は暖かいので、冬になっても落葉せず目隠しの役割をちゃんと果たしてくれます。
玄関ポーチの階段を下りた場所にあったポストと表札を兼ねた機能門柱を、玄関横に作った袖壁の前に移動させ、道路からお庭に自転車で楽に乗り入れできるようにスロープを作りました。
砂利が敷いてあった自転車置き場は、コンクリート土間を打って駐輪場にしました。砂利はデコボコしているので強風が吹くと自転車が倒れてしまいますが、コンクリートなら安定して置くことができます。
リビング前のウッドデッキと、ダイニング側の洗濯物干し用のウッドデッキの上に可動式のオーニング(雨よけ・日よけの屋根)を取り付けます。可動式なら必要に応じて出したり畳んだりできるので便利です。
工事が終わりお庭が完成しました。何も無かったリビング前のスペースにウッドデッキが出来ました。S様ご希望のバーベキューもこの広さなら十分に楽しんでいただけます。
これまでは道路側からお庭の中が丸見えでお困りでしたがウッドフェンスの目隠し効果で、道路を通る人や車からの視線をカットし、プライバシーが保てるようになりました。
フェンスは、景観を損なわないようちょうどいい高さに調節して作ったので、これまで通り晴れた日には遠くに富士山を眺めていただけます。
ウッドデッキとウッドフェンスと同じイタウバ材で作った玄関横の袖壁は、坂の上や玄関からの視線をカットしてくれます。玄関でお客さんと立ち話をしても、袖壁が目隠ししてくれるので、安心してウッドデッキでくつろぐ事ができます。
駐輪スペースは、S様ご家族4人の自転車が置ける広さに設計しました。ウッドデッキのステップは、出っ張っていると自転車を置く際に邪魔になるので内側に作りました。
夜に帰宅して自転車を置く際に灯りが欲しいとのご希望があったので、リビング窓の横にセンサー式ライトを取り付けました。人が来ると自動で点灯するので、防犯上も役立ちます。
玄関側から見てみましょう。袖壁がよい目隠しになって停めている自転車が見えませんね。階段の下から移動させた機能門柱も、天然木の袖壁の前にあると素敵に栄えます。
玄関周りに緑を置きたいとご希望された奥様のために、袖壁の足下にも花壇を作りました。さっそく奥様がお花を植えて、可愛らしい鉢植えの花を置いてくださいました。オシャレですね。
リビング前のウッドデッキに取り付けたこちらの可動式オーニング(雨よけ・日よけの屋根)は、手動でテントの張り出しや収納を行うタイプです。張り出しの長さは自由に調節でき、最大2メートル張り出せます。さらに角度も上下に調節する事ができるので、日差しの具合によって帽子のつばのように上げ下げする事ができます。
こちらのお庭は西側なので、夕方は西日が眩しいとS様は仰っておられましたが、これで日差しをカットできますし、夏の暑い時も日陰で快適に過ごしていただけます。
これだけの長さがあるテントですと、屋根やシェードやタープのように先端で支える柱が必要になりますが、この折りたたみのオーニング(雨よけ・日よけの屋根)なら柱が不要ですので、見た目がすっきりします。
オーニング(雨よけ・日よけの屋根)はリビングの窓のすぐ上ではなく、2階の外壁に取り付けました。2階の外壁はリビング窓から約60センチ程飛び出ているので、テントもそれだけ長く張り出す事ができ、ウッドデッキにより多くの日陰をもたらす事ができます。
よく「窓のすぐ上に取り付けて欲しい」と仰るお客様がいらっしゃいますが、十分なスペースが無いと取り付けることができません。このように2階の外壁に取り付けたほうが、機能面でも良いというメリットがあります。また外壁ですと下地もあるのでしっかり固定でき、丈夫に取り付けることができます。
洗濯物を干せるウッドデッキも完成しました。物干し竿を掛ける柱は、ウッドデッキの床下から一本の通し柱で作りました。業者さんの中では楽に安く仕上げるために金具で取り付けるところが多いのですが、グリーンパトロールでは床下から床上まで一本の通し柱で作ります。金具で取り付けるよりも断然強度が高く長持ちするので、グラグラせずずっとで安心してお使いいただけます。
竿を掛ける金具は可動式なので、竿を使わない時は折りたたむことができます。
こちらのウッドデッキの上にも手動で出し入れできるオーニング(雨よけ・日よけの屋根)を取り付けましたので、お天気が悪い日は屋根を張り出して洗濯物を雨から守ることができます。
完成したお庭にS様も奥様も大変喜んでくださいました。
花壇に植栽したシマトネリコとモッコウバラのお手入れ方法についてご質問を頂きましたので、「基本的には水やりのみで構いません」というお話をさせていただきました。
表面の土が白く乾いたり葉っぱの元気がなくなったりしないように、冬場は3日に一度程度、夏場は毎日夕方に、たっぷりの水をあげて欲しい。そして、今の段階では絶対に肥料を与えないで欲しいとご説明しました。
大きな木は根っこを切って植栽されています。人間で言うと胃の一部を切除する外科手術をしたような状態なので、そんな身体にステーキやとんかつなどのご馳走は適さないのと同じイメージです。 植栽したばかりの木に肥料をやると枯れてしまうので、しばらくは水だけでよいのです。 ちなみに草花の場合は、ポットの中に根が入っているので、植え替えた後に肥料をあげても大丈夫です。
もしお手入れに失敗して枯れてしまっても、弊社が植えた植物は責任を持って新しいものに植え替えさせていただきますので、万が一の時も安心です。
「お手入れの方法を教えて頂きありがとうございます。上手く育てていきたいと思います。暖かくなってウッドデッキをより有効活用出来る日が楽しみです。」とS様は仰って下さいました。
ご家族みなさんで、富士山を遠くに眺めながらウッドデッキでバーベキューをする日が待ち遠しいですね。新しく生まれ変わったお庭で楽しい思い出をたくさん作っていただきたいです。
★ウッドフェンスなら、希望通りの高さで作れます!★
奥様の目線にちょうど合わせたり、微妙な高さに微調節したり、ウッドフェンスは手作りなので、お好きな高さで自由に作れます。
例えば、お隣の2階の窓からリビングの中が見下ろされて丸見え・・という場合、高さが4メートル程の特殊なフェンスを作れば全く覗かれる心配がなくなります。
ところがいざそのフェンスを作ろうとすると、材料になる柱の長さが足りないためにすぐには作れないのが現状ですが、弊社では特注柱を使用して高さ4メートルまでのフェンスを作ることが可能ですので、プライバシー確保でお悩みの方はご相談ください。
グリーン・パトロールの雑草対策工事は、経験と技術のある造園職人が行い、下地の整地から使用する防草シートの品質まで徹底的にこだわっています。
防草技術に自信があるので、施工後万が一防草シートの下や隙間から雑草が生えてくる事があれば無料で対応致します。
ご相談・お見積もりは無料ですし、当社はしつこい営業も致しません。安心してお気軽にご連絡ください。