Y様からは、弊社のホームページを見てお電話をいただきました。隣接する土地を購入してお庭が広くなったのをきっかけに、造園工事のご相談をいただいたのです。現状のままだと、道路を通行する人からお宅の中が丸見えになるからです。
もともと土地の境界だった場所に植木が数本植わっていますが、高さも性質もバラバラなので、統一感がなくチグハグな印象です。
理由を伺うと、Y様が植木市などで購入された植木を空いている場所に適当に植えたのだそうです。これはお庭づくりの失敗例でよくあるケースです。
木には、大きく育つもの・育たないものがあります。また、日向・日陰、各々によって好む場所も違います。木の性質を見極めて植えていかないと、想像していたのとは異なる「こんなはずじゃなかった・・」というお庭が出来上がってしまうのです。
これらの植木たちは、それぞれの性質に合った場所に移植し活用したいと思います。
また、お庭の中央には柿の木がありましたが、Y様から「庭を広く使いたいから別の場所に移植して欲しい」とのご希望をいただきました。しかし柿の木は移植が難しい木です。これくらいの幹の太さの柿の木だと、2~3年をかけて"根回し"をして移植しないと枯れる可能性があります。「そんなに待てないな・・」とのことでしたので、移植せず、この場所に活かしたデザインにすることにしました。
木の性質をよく知らない外構業者に頼むと、言われたとおりに移植して、枯らしてしまうケースがよくありますので、気をつけていただきたいです。
こちらがご提案したプランです。
ポイントはまず、道路側からの目隠しです。お宅の前は月極の駐車場なのですが、その向こうは、交通量の多い大きな道路(バイパス)で、たくさんの人達が往来します。現状ですと、お庭や家の中が丸見えなので、ボウガシの生垣を造って目隠しをします。
次に道路から敷地へのアプローチ造りです。既存のコンクリート平板との違和感がないように御影石の敷石にします。
工事が始まりました。敷地と駐車場の境目に、目隠しのための生垣を造るため、ボウガシを植えるスペースと、アプローチをつくります。
リビングの前には、季節の植物が楽しめる花壇と、ガーデニングや家庭菜園が楽しめるスペースをつくります。
お庭のあちこちに玉石が散乱していたのですが、この玉石を捨てずに、花壇の縁取りに活かすことにしました。普通なら、花壇の縁取りにはレンガを新しく買って使うところですが、今あるものを捨てずに大切に活かすのが私の方針です。
道路側からお宅に向かって、みかげ石の切石を貼っていきます。一枚一枚の手作業です。玄関の方とリビングの方へと途中で道が分かれるデザインです。
今までお庭にあった樹木は撤去せず、リビングから見える場所へバランスよく移植しました。その隣には家庭菜園やガーデニングを楽しめるスペースをつくります。
家庭菜園スペースの横には、コニファーを配置します。こちらは奥様のご希望で、数年前にクリスマス用で買って植えてあったモミの木とゴールドクレストを活かしたいとのご要望をいただき、新植のコニファーと並べて移植しました。
移植が困難なカキは動かさずに玄関脇の部屋の目隠しに活用してデザインしました。 縁取りに使った玉石も、いい雰囲気に馴染んでいます。
こちらは完成写真です。道路側からの目隠しとして植えたボウガシは、今はまだ小さいですが、2年ほどで大きくなり、りっぱな生垣として目隠し効果を発揮してくれます。
入口から玄関へのアプローチは、御影石を石張りしたので、豪華な雰囲気になりました。将来的に樹木が茂り、芝が青々としてきた時、林の中の散策路にいるような雰囲気をイメージしました。 自然を感じながら、駐車場へ行けるように1年中花が咲いている庭をデザインしています。
アプローチの入口左側には、大きなシラカシの木を植えました。この木は6メートルもある巨大な木で、シンボルツリーとしてとても良く映えています。
奥様が植木や花が大好きということなので、植栽はポイントだけにして後から好きな草花を 植えられるようにスペースをとってあります。
道路からの視線をボウガシの生垣がさりげなく防いでくれます。これから芝も青々としてきます。緑の多いステキなお庭に仕上がりました。
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