グリーンパトロールのホームページでご紹介している雑草対策の施工事例をご覧になった横須賀市のA様から、ご実家のお庭の相談を頂きました。
現場調査に女性一級建築士が伺い、近所にお住まいの息子さんであるA様ご夫婦とこちらのお宅にお住いのA様のお母様と一緒に、広いお庭を周りながらお話を伺いました。
お問い合わせメールをくださったのは息子さんで、2年くらい前まではお母様が草取りなどお庭の管理をされていたそうですが、最近は草取りが大変になり手に負えなくなったため、草取りが要らない管理の楽なお庭にしたいと思い、弊社ホームページからご相談くださったそうです。
A様邸のお庭は大変広く、遠くに海が臨めるこちらのスペースは広いお庭の一部分で、とりあえず手始めとして一番目につくこちらの客間の前の庭から手を入れて、追々他のスペースも直して行きたいとのお話でした。
お庭は亡くなられたお父様が生前作られたもので、今は草に覆われて分かりづらいですが、たくさんの植木や飛び石、玉石、灯篭、つくばい、枯池などがある立派な和風庭園でした。
お母様とA様ご夫婦からいただいたご希望をまとめ、後日女性一級建築士がご提案した内容はこちらです。
お庭には元々芝生が植えられていたそうで、「庭の中央に楕円のような角に丸みをもった形で芝生を残したい」とご希望頂きました。
芝生は草が生えるので、極力少ないスペースで楽しむのがおすすめです。芝生を洋風ガーデンで人気のジェラストーンで囲むデザインがおしゃれでおすすめですが、A様邸のように広すぎるお庭の場合、ジェラストーンを張ると費用が高額になってしまいます。
広すぎるお庭をコストパフォーマンス良く雑草対策するには、コンクリートを使うのもおすすめです。コンクリートはジェラストーン張りに比べると手頃な価格ですし、ご提案図のようにレンガでアクセントを付けるデザインにすれば、冷たい印象にならず温かく優しい雰囲気を演出することができます。
このように芝生をコンクリートや石で囲むのはデザイン性だけでなく、芝生のお手入れをする際にも便利です。水やりや草取りの際に芝生を踏まずにお手入れできますし、太陽の光で温まったコンクリートが芝生を温め、生育を良くするという効果もあるのです。
工事が始まりました。たくさん生えていた雑草を取り除き土の状態に戻すと、通路として使用していた飛び石や、たくさんの玉石が出てきました。
大きな庭石はサンマタ(やぐら)を組んでチェーンブロックを使用して動かします。石は捨てると別途費用がかかります。無駄な費用を抑えるため、弊社では可能な限り再利用するようにしています。
サンマタで動かした大きな庭石は門の傍に積んで再利用し、通路として使用していた飛び石は、石畳のように並べて再利用します。
庭に散らばっていた玉石は、庭の端の水路に沿って護岸のように並べました。こうして捨てるはずだった物をうまく再利用すると無駄を省けますし、庭石達も新しく生まれ変わることが出来て嬉しそうに思えます。
お庭の中央付近にあった2基の灯籠は、お社の両脇に移動しました。
コンクリートを打つ基礎を作ります。杭を打って位置を決めたら、砕石を敷き転圧して締め固め、コンクリートを打つ下地にします。
アクセントとなるオーストラリアンレンガを並べます。赤系のレンガと黄色系のレンガをランダムに張ってグラデーションを付けると、単色のレンガだけを張るよりも広く見える効果があります。
飛び石を再利用して作った石畳は、モルタルで固めてから上に砂利を撒いて完成です。このように違う形の石と石の合端を上手く合わせるには職人の技術が必要です。
砂利を敷く場所は、雑草が生えないよう防草シートを下に敷き詰めます。灯籠や植木の根本にも隙間なくしっかり敷きます。隙間が空くとそこから草が生えてしまうので、この作業も熟練職人の腕が必要です。
お庭に散らばっていたつくばいや庭石達も捨てるともったいないので、集めてちょっとした手水鉢コーナーを作りました。こちらも周りに防草シートを敷いて上に砂利を撒きます。
防草シートについてA様から「防草シートと砂利の組み合わせによる雑草防止効果は何年位ありますか?」とご質問頂きました。防草シートは日光に当たると劣化し、破れて下から雑草が生えて来てしまいます。上に砂利がのって日光を遮っている限り30年でも40年でも雑草防止効果は持続します。
しかし外から飛んできた砂が砂利の中に溜まり、そこに風媒の種が飛んで来て草が生える事があります。それは自然の摂理で避ける事ができないので、そのような防草シートの上に生える風媒の種が原因の雑草は、根が浅く小さいうちに抜いて頂きたいです。
オーストラリアンレンガが汚れないように養生してから、生コンクリートを枠の中に流し込み、こてを用いて均し作業を行います。
コンクリートの打設が完了しました。中央の芝生を張るスペースには芝の生育が良くなるよう、30cmの深さまで腐葉土を鋤込みました。
コンクリートの打設工事を行ったのは8月初旬でしたが、芝生張りはすぐに行わず秋まで待ちました。真夏の暑い時期に芝生を植えると、水やりが不十分な場合枯れてしまう恐れがあります。A様のお母様はお庭の管理があまり出来ないというお話でしたので、涼しくなる秋まで待つ事にしたのです。
空いた期間に生えた雑草を取り除いてから芝生を張りました。
芝生張りが完了しました。芝生をお庭に張りたい方は、お庭全体に芝生を張るのではなくこのように限られたスペースで楽しむのがおすすめです。草取りや芝刈りなどの管理を楽しんで出来る程度の範囲にとどめておくと管理が楽になります。
ビフォーアフターの写真をご覧ください。雑草で覆われ、水路がどこにあるか分からない状態でしたが、すっきり綺麗になりました。庭中から出て来た玉石は、捨てると無駄な費用がかかるので、水路に沿って護岸のように並べて再利用しました。
手が付けられないほど雑草が伸びていたお庭が、コンクリートと砂利の組み合わせで草の生えないお庭に変身しました。今後は芝生のスペースだけを手入れすればいいので、管理がすいぶん楽になります。
「2年くらい前までは草取りを頑張っていたけど最近は手に負えなくなった」とお困りだったA様のお母様にもこれで安心していただけます。
コンクリートだけですと寂しい印象になりますが、このようにカラフルなオーストラリアンレンガをアクセントで加えることで、温かく優しい雰囲気になります。
紅梅は元々この位置にあったものを剪定して整え、ヒメシャラは別の場所からお社の横に移植しました。
こちらのお庭には他にも植木がたくさんあり、当初は伐採撤去の対象でしたが、捨てたら可哀そうだと思い、お庭の別の場所に植え替えることをおすすめました。植木を別の場所に移植するのは枯れるリスクが高くなるので通常の外構業者は嫌がるのですが、弊社は植木のプロなので安心してお任せいただけます。
草取りで大変だった広すぎるお庭がすっきり綺麗に生まれ変わり、A様ご夫婦とお母様にも大変喜んでいただけました。「お庭の別の場所も雑草が生えて困っているので、またそちらもお願いしますね」と仰っていただけました。
広すぎるお庭の雑草でお困りの方は、グリーンパトロールにご相談ください。女性一級建築士がお客様のご要望を伺い、今ある既存の物を大切に活かしながらオシャレで管理が楽なお庭をご提案いたします。
グリーン・パトロールの雑草対策工事は、経験と技術のある造園職人が行い、下地の整地から使用する防草シートの品質まで徹底的にこだわっています。
防草技術に自信があるので、施工後万が一防草シートの下や隙間から雑草が生えてくる事があれば無料で対応致します。
ご相談・お見積もりは無料ですし、当社はしつこい営業も致しません。安心してお気軽にご連絡ください。