藤沢市にお住まいのM様から「老朽化したウッドデッキを新しいハードウッドウッドデッキに作り変えたい」というご相談をいただき、現状を確認しにM様邸に伺いました。
ウッドデッキの上には、物干し台とテーブルセットが置かれていましたが、片方の椅子はテーブルの上に積み上げられていました。ウッドデッキの広さが十分でないため、洗濯物を干すスペースをとると、テーブルと椅子が置けなくなり、仕方なく重ねて積んでいるのだそうです。
そこで、新しいハードウッドウッドデッキは、テーブルと椅子をゆっくり置けるよう、今より広くしたらどうかとご提案したところ、実はM様は他の業者さんにも見積もり依頼をされていて、その業者から「今より広いハードウッドウッドデッキを作るのは無理」と言われたそうです。
今より広く出来ないと言ったその理由は、ウッドデッキの手すりにはわせているバラの木にありました。幹が直径5センチほどもあるとても太いバラで、不用意に曲げるとポキっと折れてしまう、扱いが難しいバラだったのです。
ウッドデッキを広くするには、このバラを別の場所に移動させなければならないとその業者さんは思ったのでしょう。確かに植え替えは枯れるリスクが高いので、植物や造園に詳しい業者でないと無理です。それでその業者は「拡張は無理」とM様に言ったのでしょう。
しかし造園のプロである私には秘策がありました。バラを移動させなくても、ハードウッドウッドデッキを今よりずっと広く作れる方法があることをM様にご説明したところ、「え?バラをそのままで広いハードウッドウッドデッキを作れるの?ぜひお願いしたいわ!」と驚いていらっしゃいました。
こちらがM様にご提案した平面プランです。
①バラを別の場所に植え替える事なく、現状のウッドデッキより1.5倍の広さに拡張します。
②ウッドデッキの上にあったエアコンの室外機は下に移動させ、広く使えるようにします。
③雑草が生えてお困りだった庭全体には、防草シートと砂利を敷いて雑草対策をします。
④植え込みにも防草シートと砂利を敷いて、雑草が生えないように対策を施します。
ウッドデッキの材料はハードウッドの「イタウバ」を使います。イタウバは木自身が油分を多く含みしっとりとした木肌なので、トゲやササクレが出やすく靴を履いてしか歩けないイペやウリンと違って、素足で安心して歩けます。お子さまやペットがいらっしゃるご家庭に適したデッキ材です。さらにグリーンパトロールが使用するのは、イタウバの中でもさらに油分が多く耐久性に優れた、パラー州産のイタウバなので、ノーメンテナンスで30年以上長持ちするウッドデッキになります。
工事が始まりました。まず老朽化したウッドデッキを撤去します。ウッドデッキの端部分にはシロアリがきていて、シロアリが木を食べ進んだ跡、蟻道(ギドウ)がありました。シロアリに食べられスカスカになった端のほうは、強度がなくなっており、体重の重い人が乗ったら崩れるかもしれない危ない状態でした。
こちらのウッドデッキは15年くらい経った物でしたが、本来なら4~5年おきに必要だった再塗装をされていなかったため、老朽化が早かったようです。
またお庭には、奥様が防草シートと砂利をご自分で購入して、土の上に敷いておられましたが、その防草シートはホームセンターでよく売られている素人用の防草シートだったので、雑草が生えて来てしまい、草取りに困っておられました。そこで、プロ用の防草シートを敷き直して、雑草対策を施すことになりました。
防草シートの品質はピンからキリまであり、敷くのも技術が必要です。「ホームセンターで買った防草シートを自分で敷いたが、雑草が生え困っている」というご相談をよくいただきますが、頑固な雑草を排除するには、それ相当の品質と技術が必要なのです。(庭のプロ、グリーンパトロールなら安心です。施工後、万が一雑草が生えてきたら無料で対応します。)
奥様が購入してまいていた砂利は、後で再利用すため、汚れないよう丁寧に袋に入れて一旦どかしました。普通の業者でしたら、古い砂利は撤去処分して、お客さんに新しい砂利を購入させるところですが、私は今あるものを再利用して活かす主義なので、使えるものは役立てます。
植え込みにも雑草が生えないよう、防草シートを敷き詰めて雑草対策します。これでお庭の管理が大変楽になります。
防草シートを敷き終えたら、ウッドデッキの基礎となる束石を作ります。基礎となる束・土台・大引の構造体が出来たら床板をはっていきます。
手すりの柱は床下から床上まで1本で通して作ります。普通の業者は、床下と床上の木を別々の木で作って金具でとめることがよくあります。その方が早くて簡単だからです。しかしそれでは手すりの強度が弱くなるので、手間がかかってもグリーンパトロールは床下から手すりの天端まで1本柱で作ります。
サイドにはウッドデッキから楽に庭に降りれるよう、ステップをつけます。ウッドデッキの上に置かれていたエアコンの室外機は下に移動させ、広く使えるようにします。
床板ができてきました。曲がりや反りなど癖のあるハードウッドを真っ直ぐに施工するのには熟練大工の技術が必要です。
バラの幹を手すりに誘引しています。やり方を間違えるとポキリと折れてしまうので、注意が必要です。
ハードウッドウッドデッキが完成しました。床下部分に幕板を張って隙間を塞いで、小動物の侵入を防ぐお宅もありますが、今回は必要ないとのご希望でしたので、空いたままにしています。
お庭全体にウッドデッキを敷いて広々と楽しむ方法もありますが、M様のお宅は、お隣との境界にあった植木を残すため、植え込みギリギリまでの幅に収めました。テーブルセットがゆったり置ける必要最小限の広さにしてコストがあまりかからないようにしました。
物干し台を置いてもゆったりテーブルセットが置ける広さになり、M様はとても喜んでくださいました。
デッキ材は、耐久性の高いハードウッドの中でも、木自身が油分を多く含みしっとりとした木肌のイタウバを用いましたので、トゲやササクレの心配なく、素足で気持ちよく歩いていただけます。さらにイタウバの中でも特に油分が多く含まれ耐久性に優れたパラー州産のイタウバで作りましたので、ノーメンテナンスで30年以上長持ちします。
ただ曲げただけではポキっと折れてしまいそうだった太い幹のバラは、枯れるリスクのある植え替えをすることなく、職人の腕で手すりにうまくはわせることができました。
防草シートの上には、これまで使われていた砂利を再利用してまきましたが、少し足りませんでした。足りない分は通常ですと業者が買ってまきますが、奥様に自由にしてもらうため、人目にふれない死角部分を防草シートのままおいておきました。「私が好きなのを買ってまいていいのね。」と奥様は喜んでくださいました。
お庭にウッドデッキを作る際は、造園のプロがいる業者に依頼することをお勧めします。M様が最初に相談した業者のように植物の事に詳しくない大工だけだと、個別に植木屋を連れて来ないといけなくなり、その分費用が高くなります。グリーンパトロールのように、大工や造園をはじめ住まいに詳しい職人や一級建築士が揃っていれば、すべての事を連携して行えます。
ウッドデッキのご相談を頂いたら、私はいつもお客様に「どのくらい使いたいか?どういう使い方をするか?」という事をお聞きしています。使用する期間や用途によって、適したデッキ材が異なるからです。
「ずっとウッドデッキを使いたい」という方もいれば、「洗濯物や布団を干したい。」「庭への出入りをスムーズにするためのワンクッションとして使いたい。」「子どもの遊び場にしたい」など、用途は様々です。
ウッドデッキを使う期間は10年~15年位で、老朽化したら撤去してサンルームなどの部屋を庭に作りたいという方には、ウエスタンレッドシダーのウッドデッキをお勧めします。
かたや、30年位ずっと使いたい、ということでしたら、長持ちしてメンテナンスが不要なハードウッドのウッドデッキをおすすしています。
ウッドデッキを作る際は、10年後20年後のライフスタイルの変化を考慮してデッキ材選びをして頂きたいです。お客様に最適のウッドデッキをご提案させて頂きますので、住環境アドバイザーのグリーンパトロール 狩谷 昌伸まで、お気軽にご相談ください。
油分が多くしっとりとした木肌。ハードウッド「イタウバ」のウッドデッキ&ウッドフェンスなら素足で安心。さらにグリーンパトロールのイタウバは、耐久性に優れたパラー州産です。
グリーン・パトロールの雑草対策工事は、経験と技術のある造園職人が行い、下地の整地から使用する防草シートの品質まで徹底的にこだわっています。
防草技術に自信があるので、施工後万が一防草シートの下や隙間から雑草が生えてくる事があれば無料で対応致します。
ご相談・お見積もりは無料ですし、当社はしつこい営業も致しません。安心してお気軽にご連絡ください。