半年前に家を新築されたばかりのH様から、お庭の雑草でお困りとのご相談を頂きました。もともと土地に自生していた竹や笹がどんどん増えお庭が雑草だらけになってしまい「雑草に困らない庭にしたい」とのご希望でした。
H様のお宅の庭は、平らな部分と山の斜面になっている部分からなっており、間に斜面の崩壊を防ぐためのブロック擁壁があります。山の斜面の方も竹や笹がかなり伸びています。
お庭の端には、発砲スチロールの箱に入った夏ミカン、アジサイ、南天、スズラン、そしてシュロチク、梅が置かれていました。家を建てられた際ご実家からもらってきたそうなのですが、「どこに植えたらいいかわからなくて置いたままになっている」とのことでした。
シュロチクは、もらってきた当時は、幹が5本以上あり葉も茂っていたのに、今は枯れて幹が2本になってしまった・・とのこと。庭のどこに移したらいいか?というご質問を頂きましたが、シュロチクは直射日光を嫌う植物なので、庭ではなく屋内に置かないとだめですよとアドバイスしました。
植物は何でも日光に当てれば良いかというとそうではなく、中には直射日光を嫌う植物があります。ジャングルに生えている植物の中でも、日に当たる環境で生育する高木(パキラなど)と違い、光が高木に遮られる森林の地表面に生えているシュロチクなどの中低木は、直射日光を嫌います。
ですのでシュロチクは玄関の中に置くことをおすすめしました。直射日光の当たらない環境に移して、液体の窒素肥料を与え、お水を毎日あげると木の元気を取り戻すことができます。
奥にはラックにしまわれた冬用のスタッドレスタイヤと、踏み台やスコップが置かれていました。「収納場所が欲しいので物置を買おうと思っている」とのことでしたが、物置ではなくお庭のスペースをうまく利用する収納方法をおすすめしました。
家の周りもぐるりと一周、雑草がたくさん生えています。玄関アプローチも、中央のコンクリート通路の横は雑草が生い茂っています。
お庭の平らなスペースは、ウッドデッキと防草シート&砂利で草の生えないお庭に。ブロック擁壁の向こうの斜面は、今回は草刈で対応することになりました。
リビングの前に設置するウッドデッキは、下に隠れた収納スペースを設けて、タイヤや荷物を収納できるようにします。ご提案平面プランは以下の通りです。
工事中の様子です。家周りのスペースは、防草シートを貼り、その上に砂利を敷いて雑草対策をします。こうして土に当たる日光をシャットアウトすれば草は生えなくなります。
お庭の広いスペースはウッドデッキと防草シート&砂利の組み合わせで雑草対策をします。リビングの前にウッドデッキがあると、窓から外を見たとき部屋がもう一つあるように見え、リビングが広く見える効果がありおすすめです。
玄関アプローチが完成しました。雑草だらけだった通路の脇は、防草シ-トの上に化粧砂利を敷いたのでスッキリ奇麗になりました。化粧砂利は玄関ポーチに使われているテラコッタタイルの色に合わせた薄茶色を選びました。
アプローチに花壇が欲しいとのご希望でしたので、オーストラリアンレンガで花壇をつくり、ご実家から譲り受けたスズランを植えました。
家の周りも防草シート&砂利で雑草対策を施しました。こちらに使用している灰色の砂利はサビ砂利といって、割と手頃な価格の砂利です。玄関周りなど人目につく場所は、アプローチに用いたような化粧砂利を使って、人目につかない場所は手頃な価格の砂利を使うなど工夫するとコストパフォーマンスの良いお庭に仕上がります。お客様のご希望に沿ってご提案させて頂いておりますので、安心してご相談ください。
ウッドデッキも完成しました。ウッドデッキの色は玄関ドアの色に合わせました。統一感があってオシャレです。
ご実家から譲り受けた植物たちはリビングからよく見えるように斜面のスペースに植え替えました。梅が伸びて実を付けたら、ウッドデッキから手を伸ばして採れるよう、ウッドデッキの端に植えました。一番右に植えているのは南天です。この方角は南西で裏鬼門にあたるので「難を転じる」と縁起の良い南天がおすすめです。
ウッドデッキへのステップ部分は排水桝がある位置でしたので、排水桝が詰まっているかどうかを確認したい時、手でパカッと取り外して自由に覗けるようにしました。万が一配水管が詰まって修理が必要になっても、ネジをはずして広い作業スペースを確保することができます。
ウッドデッキの下には収納スペースを作りました。ここに冬用のスタッドレスタイヤをしまえます。隠しトビラを開けて位置をずらせば、もっと奥まで入ります。置き場所に困っていたスコップや踏み台も、収納ボックスやRVBOXに入れてここにしまえば片付きます。物置にしまえる量は十分に入ります。
ちなみにウッドデッキの下にも防草シートを敷いています。板の隙間から光が入るので、防草シートを敷いていないと雑草が生えてしまうからです。防草シートは透水性があるので板の隙間から雨が入っても雨水は土にしみ込むため水溜りにはなりません。
ウッドデッキと砂利の境目はレンガで仕切りました。これはウッドデッキの下に砂利が流れ込まないようにせき止めるためです。玄関アプローチの花壇で使用したレンガと同じ素材で色を合わせています。
雑草だらけだったお庭がきれいになりました。もう二度と草取りをする必要はありません。かくれた収納スペースで荷物もスッキリ片付き、H様は大変喜んでくださいました。
グリーン・パトロールの雑草対策工事は、経験と技術のある造園職人が行い、下地の整地から使用する防草シートの品質まで徹底的にこだわっています。
防草技術に自信があるので、施工後万が一防草シートの下や隙間から雑草が生えてくる事があれば無料で対応致します。
ご相談・お見積もりは無料ですし、当社はしつこい営業も致しません。安心してお気軽にご連絡ください。