鎌倉市のY様邸は、駐車場を兼ねたお庭です。縦に2台駐車しているのですが、スペースに余裕がなく、家の前の道路に出る際、何度も切り返して出なければならない状態でした。家の前の道路は交通量が多く、Y様が車を出す際、渋滞を招いてしまうこともあり、余裕をもって車を出せる駐車場にしたいとのご要望でした。
駐車場兼お庭は土の部分が多く、雑草にもお悩みとのことでした。草取りのいらない手入れが楽なお庭にしたいとのご希望もいただきました。ただしコンクリートを打つのではなく、庭としても楽しめるスペースにしたいというご希望でした。
息子さんの世帯が同居されるのをきっかけに、玄関右の和室部分を洋風に増改築されるとのことで、その工事が終った後、お庭の工事に入ることになりました。
こちらがご提案したプランです。
和風と洋風がミックスしたお宅に合うよう、鉄平石(丹波石)を乱貼り(乱張り)するデザインにしました(上図①)。ただコンクリートを敷いただけのものより、ずっとお洒落で素敵な雰囲気になります。また、植え込みにライトを設置し、夜は植木をライトアップできるようにします。(上図②,③)
駐車スペースは、ブロック塀の奥に植えてあった樹木を移植して広くします。増築も始まりますのでまずは移植の作業から始まりました。
残念ながら全ての植木を残すスペースがなく伐採、抜根しなければならないものもありました。後で移植する植木はすべて掘りあげて仮り植えして保管しています。
移植作業が終わり、スペースが広くなりました。これで駐車スペースに余裕をもたせることができます。和室前の増築工事も終わり、洋室の広いワンルームが完成しました。
次に、下地コンクリートを打ち、鉄平石(丹波石)の乱貼り(乱張り)工事を行います。
家の前の駐車場部分と、家の横スペースにも貼っていきます。鉄平石(丹波石)を1枚1枚割り、形を整えて隣の石と形を合わせていくという根気の要る仕事です。
完成写真です。駐車場が広くなりました。2台置いてもスペースに余裕があり、お出かけの際も、切り返したりせずにスムーズに道路に出られます。
乱貼り(乱張り)した鉄平石(丹波石)が、和洋折衷のお宅にとてもよく似合っています。上品な雰囲気で、鎌倉市という土地柄とうまくマッチしています。
マスの蓋があった場所は、御影石のピンコロで縁取りをし、サビ砂利を敷きました。
今までお庭に植わっていた木は、家の周りに移植して活かしました。植木の緑が石の硬さを和らげ引き立ててくれています。植木の根元にはガーデンライトを、ソヨゴの根元にはスポットライトを設置して、夜にライトアップできるようにしました。
家の横には左右とも門扉を設置しました。路地庭をガードしてセキュリティ上も安心です。
裏通路も石張りと砂利で雑草対策を施し、使いやすくて便利な外水栓を設置しました。
門袖は、和洋折衷なお宅に似合うよう、和モダンなデザインのものを設置しました。夜は門袖とボウガシをライトアップできるよう、スポットライトを設置しました。
土の部分は石張りをして日光が当たらなくなったので、もう草は生えてきません。悩まされていた草取りから開放されますし、雨の日に泥で汚れることもなく、お掃除が楽になります。「玄関ホールのタイルに土があがって汚れて困っていたのよ。雨の日は特に。石張り(石張り)にしたおかげで玄関が汚れなくなって嬉しいわ。」と喜んでくださいました。
何度も切り返ししないと出れなかった駐車場兼お庭は、ゆったりスペースになり、楽に車を出し入れできるようになりました。
夜はガーデンライトが植木をライトアップしてくれます。とても素敵なお庭に生まれ変わり、Y様にも大変満足していただけました。