神奈川県藤沢市S様 人工芝から天然芝へ、子どもと愛犬が快適に遊べるお庭施工例

お庭のリフォームを考えているという藤沢市のＳ様から「いま庭に、樹やウッドチップ、砂利、人工芝など敷いています。まだあまり全体のイメージが出来ていませんが、子供が生まれたので天然芝に変更したいと思っています。」とご相談いただき、女性一級建築士がお話を伺いにおじゃましました。

手軽に敷ける人工芝ですが夏は日光で大変熱くなるため、お子さんやペットのいらっしゃるご家庭から「どうにかならないか」とよくご相談をいただきます。Ｓ様のお宅にも小型犬がいらっしゃり、夏は人工芝が熱そうだ・・と心配なご様子でした。

土のままですと足も汚れますし、ビニールプールの底も泥で汚れるので片付けに苦労します。ですので、天然の芝を敷いたり天然木のウッドデッキを作って、お庭で快適に遊べるようにしたいというご相談が、特にお母さま方から多いです。

植え込みにはウッドチップが撒かれていました。ウッドチップは、踏むと割れて砕けたり、雨がしみ込んでふやけ、日の当たらない下のほうは腐ったりして、時の経過とともに土化します。雑草が生えて来ますし、虫がわきやすくなります。

お庭の境界線のスチールフェンス沿いに、木のフェンスが立てかけてありました。据え置き型の柱を置いてあるだけの状態なのでグラグラしており、強風が吹けば倒れてしまいそうでした。

女性一級建築士がＳ様の奥様にご希望をお伺いし、ご提案した内容はこちらです。

人工芝を撤去し、天然芝に張り変えます。ウッドステップの前に並べてあった樹脂製のガーデンパネルは取り除き、オーストラリアンレンガを敷きます。

立てかけてあった木のフェンスは、アルミ製のアーリーアメリカンフェンスに交換します。

夏に快適な天然芝と庭をぐるりと囲むフェンスの設置で、これから大きくなるお子さんの良い遊び場になるだけでなく、愛犬もリード無しで自由に遊べるペットの庭・犬のための庭にもなります。

工事が始まりました。人工芝や砂利を取り除き、土の状態にリセットします。

ウッドチップの撤去はコストカットのため、お客さまの方で撤去作業をしていただけるとの事でお任せしました。

既存のウッドステップの前に敷かれていた樹脂性のガーデンパネルは撤去して、新しくオーストラリアンレンガを敷きます。

このように、赤系のレンガと黄色系のレンガをランダムに張ってグラデーションを付けると、単色のレンガだけを張るよりも広く見える効果があります。ちょっとした造園テクニックです。

向かい側の植え込みの仕切りにも、同じオーストラリアンレンガを並べます。オーストラリアンレンガが入るとオシャレな雰囲気が増します。

立てかけていた木製のフェンスは新しいアルミフェンスに取り替えます。白いアーリーアメリカン風のフェンスで可愛いですね。杉などで出来た木製フェンスはシロアリが心配ですが、アルミフェンスならシロアリの心配はありません。

このフェンスは、お隣さんや通行人が見えると吠えてしまうワンちゃんの目隠しとしても役立ちます。Ｓ様のお宅のワンちゃんは小型犬ですので、これ位の高さのフェンスで十分です。

元々こちらのお庭にあったレンガは、形が揃っていて状態が良かったので、サイドの植え込みの仕切りとして再利用しました。

芝生の敷き込みも完了しました。今は土の状態のように見えますが、日当たりが良ければ夏場ですと一ヶ月程度で青々としてきます。

後日Ｓ様邸に伺うと、芝生がきれいに育っていました。土のままの状態でお渡しした植え込みは、ご自分達でレンガを使って花壇を作ったり植木を囲ったりしておしゃれにアレンジされており、お庭を楽しんでいらっしゃるご様子でした。お家やキノコの置物も可愛いですね。

Ｓ様とお子様を抱っこしたご主人がお庭に出てきてくださいました。

「人工芝では夏が暑くて心配でしたが、天然芝に変わったので、犬や子どもを安心して遊ばせることができます。ウッドチップを自分達で処分したり、既存のレンガを再利用してもらったりしてコストダウンできた点も嬉しかったです。ありがとうございました。」と奥様とご主人は喜んでくださいました。

芝生のお庭とアーリーアメリカンフェンスが箱庭のようで素敵ですね。見た目がオシャレなだけでなく、ドックランとしても使え機能的です。ワンちゃんはリードを外して自由にお庭の中を走り回れますし、ワンちゃん目線の目隠し効果もあるので、外を通る人に吠えたりせず安心して過ごせるペットの庭・犬のための庭になりました。

今は抱っこされているお子様が大きくなられ、ワンちゃんとお庭を駆け回る姿が目に浮かびました。夏はビニールプールを置いて水遊びをしたりして、ご家族でお庭を楽しんでいただきたいです。