神奈川県茅ヶ崎市にお住まいのT様から、築10年になるウエスタンレッドシダー製のウッドデッキとウッドフェンスが古くなって腐ってきたので、新しく作り直したいというご相談をいただきました。
昔からウッドデッキ材に使われているウエスタンレッドシダーは、4~5年に一度、保護剤を塗り直すメンテンスが必要で、メンテナンスをきちんとしていても長くて14~15年程しかもちません。全く手入れをしないと10年もたずに穴が空いたり、シロアリ被害にあうケースもあります。
こちらのお宅は、リビング前のお庭のすぐ横にお隣さんの玄関があるので、フェンスが無いとお庭の中が丸見えです。また、向かいには3階建てのマンションがあり、そこからもお庭の中が丸見えなので、両方の視線をカットする背の高い目隠しフェンスもご希望でした。
既製品を縦や横に繋げて作るアルミフェンスで囲ってしまうと檻のような圧迫感がありますし、5cm、10cmの調節が出来ないので、自由な高さで作れる天然木素材で作ります。
グリーン・パトロールが使用している天然木素材は、ノーメンテナンスでも30年以上長持ちするといわれる耐久性の高い天然木素材なので安心です。
古くなって傷んだウッドデッキを解体撤去処分したら、新しいウッドデッキのサイズを決めます。レベルと呼ばれる高さを精密に測量する機器を使って、地上の諸点の高低差を測ります。
上の写真は、コンクリート土間から何センチ離れているのかを計測して、床の高さを決めている様子です。こちらのお宅のウッドデッキはリビングの床の高さとほぼ同じ高さにしたいので、地面からサッシ枠の下場までの高さを測ります。高さが決まったら、ウッドデッキの大きさ(横幅・縦幅)も決めます。
ウッドデッキの概要が決まったら、基礎作りの準備を始めます。ここで重要なのは「ウッドデッキの下は雑草対策をする」という事です。
こちらのお宅はウッドデッキの下がコンクリート土間でしたので、雑草対策をせずそのままウッドデッキを作ることが出来ましたが、もし土の状態でしたら、防草シートを敷いて雑草対策をする必要があります。
ウッドデッキの基礎となる土台ができたら、敷地の境界線にウッドフェンスの柱を建てます。
このように背の高いウッドフェンスの基礎の柱は、ウッドデッキの床下から1本の木で作り強度を出します。 床下と床上と分けて金具で取り付ける業者さんもいますが、それですと強風で倒れる危険性があるので、グリーン・パトロールでは1本の木でしっかり作ります。
また、柱を地面にしっかり固定するため、地中に70cmほど埋めます。
ウエスタンレッドシダーやスギではシロアリの格好のエサとなるので、スギなら5年、ウエスタンレッドシダーなら7~8年、ヒノキでも10年で腐ってシロアリに食べられてしまいます。
しかしグリーン・パトロールが使用する素材は水やシロアリに強いので、地中に埋めても30年以上長持ちします。
1.6m以上の背の高いアルミフェンス施工の場合は、地中に埋設する方法でなく、独立基礎で施工します。独立基礎は敷地境界との間に空間が必要なので、フェンスの設置位置が敷地境界から10cm~20cm内側にきてしまいお庭が狭くなります。
ただでさえ背の高い目隠しフェンスは閉塞感があるのに、敷地の10cm~20cm内側に作るとさらにお庭が狭く感じられるようになります。
その点グリーン・パトロールは、敷地境界線上に作れる地中埋設法なので、お庭スペースを最大限利用して作れます。
次に床板を張っていきます。ちなみに床板と床板の間に挟んでいるこの板は、床板の隙間を同じ間隔(10mm)で簡単に施工するためのプロの知恵です。
木材は夏は膨張して冬は収縮する性質がるので、隙間をあけて施工しないと、膨張した時に互いがぶつかってせり上がってしまいます。逆に収縮すると隙間が広がって割れてしまうことがあります。ですので、床板は隙間をあけて作る必要があります。隙間の幅はだいたい10mm前後あけると良いです。
排水枡がある場所に扉を作ります。この部分の床板はビスでとめてないので、排水桝の点検が必要になった際はパカッと開けて下に入ることができるので便利です。
ウッドデッキと同じ木材で、日除けを引っ掛ける梁を作ります。日よけシェードなどをかけられるので便利です。
また、ウッドデッキにステップを作ります。普通はウッドデッキの外側に飛び出す形のステップを作りますが、今回はデザイン性を優先させ、内側に切り込む形の階段にしました。
このような幅の長いステップをウッドデッキに取り付けておくと、お庭でバーベキューなどをする際に、こしかけたり、お皿やグラスを置くテーブル代わりになるので便利です。
ウッドフェンスの柱に横板を張っています。今回作ったウッドフェンスは高さが2.8mもあるので、目隠し効果は万全です。
こちらは、向かいのマンションからの視線をカットするフェンスを作っている様子です。
向こうから見えない高さを保てば良いので、端から端まで全部同じ高さにしてしまう必要はありません。このように段差をつけると開放感が出ますし、予算も減らせてお得です。
このように自由に高さ調節ができるところが、アルミフェンスでは不可能なウッドフェンスの良いところです。
こちらのお宅にはワンちゃんがいたので、外にいる人を見てワンちゃんが吠え立てないように、目隠しパネルを取り付けました。お隣さんを見て吠えないように、お隣の玄関側のフェンスにも取り付けます。こうしたちょっとした工夫でペットの庭・犬のための庭になります。
この目隠しパネルはラーチ合板(屋根の下地に使う防水厚ベニア)なので、普通のベニア板より耐水性がある上、木材保護剤を塗ってあるのでさらに丈夫です。水に濡れたり乾いたりを繰り返しても20年くらいもちます。
お隣りさんの玄関がある方面にも目隠しパネルを取り付けました。ウッドフェンスの外側に取り付けたので、お庭の中からは目隠しパネルが見えず、見た目がよいです。
ウッドデッキとウッドフェンスが完成しました。ウッドフェンスはお向かいの3階建てのマンションの窓からの視線を防ぐために2.8mもの高さで特別に作りました。
通常の既製品のアルミ製フェンスでは、このように背の高いものを作ることはできませんが、ウッドフェンスは手作りなので、好きな高さで自由に作れるのが良いところです。水やシロアリに強い素材なら、基礎の柱を地中に埋めて強度を出す地中埋設構造が可能なので、4メートルの高さまで作ることが可能です。
ウッドデッキと同じ耐久性の高い天然木素材でベンチも作りました。ちょっと腰掛けるのにいいですね。椅子セットを置くよりもウッドデッキを広々使えます。
日よけシェードなどをかけられる梁も作ったので、夏は日陰で涼しく過ごしせます。
ウッドデッキがあると、ワンちゃんも寛げますし、お茶を飲んだりバーベキューをしたりなど、お庭での楽しみ方がぐんと広がりますね。
ウッドフェンスは、高さがありますが、ナチュラルなウッドフェンスなので、圧迫感がありませんし、同じ高さで作らず段差を設けたので、開放感があります。
既製品を組み合わせてつくるしかないアルミフェンスでは、これほどの自由度はありません。
フェンスの高さが低くなる部分には木を植えて目隠しをしました。大工さんだけですとどこまでも背の高いフェンスを作りがちですが、グリーン・パトロールは造園技術もあるので、大工仕事と造園をうまく組み合わせて、お客様にとって何が一番快適かを考えて提案できます。
ご自分の思い描いていた理想のウッドデッキと目隠しフェンスが完成し、奥さまもご主人も大変喜んでいただきました。また愛犬が外の人に吠える事無く自由にお庭の中で走り回ることができるペットの庭・犬のための庭にもなりました。
グリーン・パトロールの雑草対策工事は、経験と技術のある造園職人が行い、下地の整地から使用する防草シートの品質まで徹底的にこだわっています。
防草技術に自信があるので、施工後万が一防草シートの下や隙間から雑草が生えてくる事があれば無料で対応致します。
ご相談・お見積もりは無料ですし、当社はしつこい営業も致しません。安心してお気軽にご連絡ください。