神奈川県寒川町にお住まいのW様から、お庭の雑草対策と目隠しフェンス設置、物置の移設についてご相談をいただき、女性一級建築士がお話を伺いにおじゃましました。
お庭はもともと防草シートと砂利で雑草対策をしていたそうですが、下から雑草が生えてしまったそうです。
防草シートを敷いてるのに草が生えてきた!というご相談は、実は意外と多いです。一口に「防草シート」と言っても品質は様々なので、等級の低い防草シートだと雑草が生えてきてしまいます。
また防草シートはただ敷けば良いかというとそうではなく、雑草が生えてこない敷き方のコツがあります。グリーン・パトロールは、等級の高い厚みのある防草シートを、造園技術の高い職人が敷きますので、下から雑草が生えてくる心配がないのです。
また、リビング前のお庭のすぐ横にお隣の窓があるため、お庭やリビングがお隣さんから丸見えなのでは・・と心配されていて「目隠しフェンスを作りたい」とご希望でした。合わせて、リビングの前にある倉庫も移動させたいとの事です。
女性一級建築士がご提案した結果、背の高い目隠しウッドフェンスと、雑草対策とお子さんの遊び場にもなるウッドデッキを作ることになりました。
目隠しフェンスを作る場合、素材を何にするか?で迷われると思いますが、敷地の広さに限りがある場合は、お庭の広さを最大限活かす事ができるウッドフェンスがおすすめです。
1.6m以上の背の高いフェンスをアルミで施工する場合は通常、独立基礎で施工します。独立基礎は敷地境界との間に空間が必要なので、フェンスの設置位置が敷地境界から10cm~20cm内側にきてしまい、お庭が狭くなります。
ただでさえ背の高い目隠しフェンスは閉塞感があるのに、敷地の10cm~20cm内側に作るとさらにお庭が狭く感じられます。その点、独立基礎を使わず、柱を直接地中に埋設して作る事のできるウッドフェンスなら敷地境界ぎりぎりに作れます。
普通の木を地中に埋めるとシロアリ被害が心配ですが、グリーン・パトロールが使用している天然木はシロアリに強く、ノーメンテナンスでも30年もつといわれる耐久性の高い素材ですので、地中に直接埋める事ができます。
ウッドデッキとウッドフェンスが完成しました。ウッドフェンスの高さは、地面から2.2m、ウッドデッキの床面から1.8mあります。背の高いご主人と同じくらいの高さがあるので、もうお隣さんの視線を気にする心配はいりません。
ウッドデッキには上がり下りがしやすいよう、手前と反対側に2箇所、ステップを取り付けました。ステップは動かせるので、床下に物を仕舞うこともでき便利です。
ビフォーアフターがこちらです。リビングの前は物置やタイヤ、自転車などを置くスペースとしてしか使われていませんでしたが、ウッドデッキが出来たおかげで、素敵なくつろぎの空間に大変身しました。
一般的な業者ですと、ウッドデッキはもっと小さくしてフェンスとの間に隙間を作り、ウッドデッキの周りを歩けるように作ります。これは「玄関から入って庭のほうに回る」という昔ながらの庭作りの発想です。
特に大工さんがウッドデッキを作るとそうなりがちで、「濡れ縁」の延長線上な物を作ります。さらに昔ながらの大工は、ウッドフェンスも低く作りがちです。
「1.8mものフェンスを作る」と言っても、大工は地面から1.8mのフェンスを作り、地面に立って「これで隣からは見えません」と言います。しかし実際はウッドデッキの床面からは1.4m~1.5mしかないので、ウッドデッキに立つお客さんからは隣が丸見えで、高さ不足を感じる・・という事があるのです。
グリーン・パトロールが考えるウッドデッキは「リビングの増築」という考え方です。降りる機会が少なく、雑草が生えるかもしれない地面を多く残すよりも、有効に使えるウッドデッキスペースを優先して広く取った方がよいと考えます。
リビングの横にウッドデッキがあると、もう一部屋増えたようにリビングが広く感じられます。広いウッドデッキはお子さんやペットの良い遊び場にもなりますし、ウッドデッキの床下を収納スペースとして使うことも出来ます。
さらに背の高い目隠しフェンスがあれば、隣人の目を気にすることなくお子さんをウッドデッキで遊ばせる事ができますし、その様子をリビングからカーテンを開けて眺める事もできます。
新型コロナウイルス感染症対策として推奨されている部屋の換気も、目隠しフェンスがあればカーテンや窓を大きく開けて気兼ねなくできます。
「今まで庭は物置程度にしか使っていなかったけど、ウッドデッキと目隠しウッドフェンスが出来たから、ここでゆっくり過ごせるよ。」と、奥さまもご主人も大変喜んでくださいました。