雑草に困っていらっしゃるということで、T様のお宅にお話を伺いにおじゃましたところ、奥様が「狩谷さんはブラックがお好きなんですよね。」と言って、砂糖なしのコーヒーを出してくださいました。 私が以前ブログに書いたコーヒーの好みを、奥様は読んで覚えていてくださったのです。これには大変感激しました!
玄関周りから、駐車場も兼ねておられるお庭にかけて、雑草と苔が生えてきてお困りとのことでした。
またお庭には、先日の台風で上部が折れてしまったオガタマの木があり、T様から「切り倒して処分しようと思うんだけど・・」とご相談いただきました。しかし、こんなに立派に育ったオガタマの木を切るのは忍びなく、仕立て直して蘇らせてはどうかとのご提案をさせていただきました。
こちらがご提案平面プランです。
①玄関前が土のためホール内に土の足跡がついて困っていたとのことでした。玄関ポーチと合わせた自然なタイル貼りをご提案。
②陽の当たらない所に植えられて元気のなかったヒメシャラの木を、日当たりの良い玄関横へ移植。シンボルツリーとして家族をお出迎え!
③道路との境界にオーストラリアンレンガを2列並べて設置し、一段高くする。車の出入りで砂利が道路へ出ないように配慮し、既存の塀に合わせたレンガを選んで統一感を持たせてオシャレな演出を。
④駐車場を兼ねたお庭。車が出入りしても地面がデコボコにならないように、転圧機械で地盤をしっかりと固めてから、雑草が生えてこないように、防草シート下地の上へ砂利敷き。
※(ポイント)コンクリートで固めてしまうと費用が倍くらいかかりますし、雨水処理に困るので、水はけが良く費用の安い砂利敷きをご提案。
⑤台風で折れてしまったオガタマの木は処分せずに、元気に蘇らせる「仕立て直しの技」で大切に保存を。
⑥全て防草シートで覆わずに、いままであった手間のかからない「スイセン・スズラン」をお家の中からながめられる位置へ、残すようにご提案。(緑でいやしの空間を。)
工事が完了しました。雑草と苔にお困りだった駐車場兼お庭は、防草シートと砂利の組み合わせで雑草対策を行ったので、もう雑草と苔が生えてくる心配はありません。
こちらのお宅のように、お庭が駐車場を兼ねていらっしゃるお宅は最近よく見られます。駐車場というと、コンクリートで固めてしまう方法もありますが、 このように、しっかり地固めしてから防草シートと砂利を敷けば、コンクリートより温もりのある雰囲気になりますし、車が出て行った後は、お庭として楽しむことができます。
入口から玄関まで土だった部分は、玄関ポーチに使われているタイルに似たデザインのタイルを探してきて張りました。新築当時からこのようであったかのように、継ぎ足した感じのない、自然な仕上がりになりました。
以前は玄関前が土だったので、雨の日などは、玄関が泥で汚れてしまっていましたが、タイル張りになったので、その心配はなくなりました。
また、敷地の境界線にレンガを2列並べて一段高くし、車が出入りしても砂利が道路に出ないようにしました。これで敷地周りのお掃除も気にしなくて済むようになります。門のデザインに合わせてレンガを用いたので、デザイン的にも統一感が出てオシャレな雰囲気です。
仕立て直したオガタマの木は、今は少し寂しい見た目になってしまいましたが、時間の経過とともに豊かな枝葉を取り戻し、以前の元気な姿を見せてくれることでしょう。
見た目を整える「剪定」ではなく、木を元気に蘇らせる「仕立て直しの技」は、実は難しいもので、職人の熟練した技術が必要です。木の生態を知り尽くしているグリーン・パトロールだから出来ることで、私どもは「この木は切ってしまいましょう」などと簡単には申しません。
また、陽の当たらない所に植わっていて、元気のなかったヒメシャラの木も、陽のよく当たる玄関の横に移植しました。
T様には「おかげさまで、もう草とりしなくてよくなったし、だめになりかけてた木が2本とも助かったし、本当に良かったわ」と、大変喜んでいただきました。