神奈川県横浜市泉区にお住まいの奥様から雑草にお困りとのお電話をいただき、もっと草ボウボウの状態を想像してお伺いしましたが、苦労してお手入れさた様子で、そんなに荒れた状態ではありませんでした。
お庭に敷かれた砂利は、ご主人がホームセンターで購入し、まかれたのだそうですが、砂利の間から雑草が生えてしまいました。砂利は雨が降るとどんどん土の下にもぐって行きます。防草シート無しでは雑草が生えてくるので、素人さんには難しいのです。
飛び石のように並べた敷石(化粧平板)や花壇も、ご主人と奥様の手作りだそうです。「植木や花は植木市で買って植えてきたが、思うように綺麗に育たないし、生えてくる雑草に負けてしまう。」「これまで自分達で庭を造ってきたけど、今度はプロにお願いしよう。」という事になり、弊社のホームページを見てご連絡いただいたのだそうです。
雑草が生えないようにするため、土の部分には防草シートを敷き、たまに遊びに来られる車椅子のお母様が、玄関を通らずに裏口からリビングまでスムーズに通れるよう、スロープをつけたいとのご希望でしたので、ウッドデッキのお庭にするのがよいのではないかという話になりました。
また、道路を通行する人からお庭の中が丸見えでしたので、目隠しになるウッドフェンスを設けることになりました。ご提案プランを以下の平面図でご覧いただけます。
敷地には大切に育てられてきた植物がたくさんあり、今ある木を一本も切らず、全て活用して新たなお庭づくりをしようと考えました。花壇にあった草花は、気に入ったものだけ鉢に移しウッドデッキの上に置いて楽しもうという事になりました。
工事が始まりました。砂利や敷石(化粧平板)は全て取り除いて土の状態に戻し、その上に防草シートを敷き詰めていきます。これで、土の部分に日光が当たらなくなるので、雑草は生えてきません。(防草シートが飛ばないように、色々な道具を重石にして押さえています。ちらかしている訳ではありませんよ。)
花壇は壊さず、活かす植木の根元部分を残して防草シートを敷いていきます。縁取りに使用していたレンガも捨てるとなると別途費用がかかります。お客様になるべく負担をかけないよう節約のため、壊さず上から被せる形にしたのです。防草シートを敷いたらウッドデッキの基礎を作って、工事していきます。
敷地の端が尖っている部分は、ウッドデッキの形も合わせていきます。飛び石のように並べていた敷石(化粧平板)や砂利は、裏口の自転車置き場に並べて再利用しました。
ウッドテラスが完成しました。まるでカフェテラスのようにオシャレですね。裏口にも手すりつきのスロープがつき、車椅子がスムーズにリビング前まで入れます。木のスロープは地面につけると腐りやすくなるので、少し浮かしておき、地面に触れる場所は錆びないアルミ鋳物製の板を取り付けています。これでスムーズに車椅子も通れます。
ここは元々物置があった場所です。一見すると何もないように見えますが、実は床下収納を作りました。ウッドデッキの下は人がもぐれるくらいのスペースがあるので、収納ケースなどに入れて、たくさんしまうことができます。
こちらにも床下収納をつくりました。いま最後の板をはめているところです。カフェテラスのようにオシャレなデザイン性と、たっぷり収納の機能性を併せ持つお庭になりました。
S様のお宅は犬を飼っていらっしゃったので、お友達のワンちゃんの鎖を引っ掛ける金具を取り付けました。お散歩から帰ってきて水道で足を洗い、ウッドテラスでくつろぐワンちゃんたちの姿が目に浮かびます。
以前から使用されていた水道の枕木は、奥様が気に入っておられるとの事でしたので、新しい水道に再利用しました。かえるデザインの蛇口がオシャレですね。
リビングの窓の上には、タープをひっかける事ができる金具を取り付けました。タープで日陰をつくって、くつろぎスペースにしていただけます。
ウッドデッキの下から植木がニョキリと生えるデザインです。この穴から水や肥料を与えることができます。もし木が枯れて、植え替えが必要になった場合には、このデッキ部分だけを取り外せるようにこだわって作りました。
普通の大工さんや工務店さんなら、既存の植木は切ってしまい、新たに鉢植えの植木を買ってテラスに並べましょうと言うでしょうが、グリーン・パトロールは違います。庭の草木を絶対に粗末にせず大切に扱います。
植木には”そこに植わっている理由がある”と思うのです。例えば「この木は、子どもが生まれた時に植えた」など、記念樹である場合や、おじいさんおばあさんの思い出があったりするので、大切にしたいのです。
元々この場所に植わっていたモッコウバラも活かして、ネットフェンスにはわせました。3年ほどすればウッドフェンスの場所まで伸びて茂り、花を咲かせ美しい生垣となります。
ウッドフェンスの目隠し効果で、道路から丸見えだったお庭の中が見えなくなりました。これでプライバシーが保てますね。
下から階段を上ってくる通行人にもお庭の中は見えなくなりました。
たまに「ウッドフェンスの隙間を全部無くして欲しい。」と仰るお客様がいらっしゃいますが、木材は、夏は伸びて冬は縮む性質があり、ぴっちり隙間なく作ると、木材が盛り上がったり隙間があいたりするので、少しだけ隙間を作ったほうが良いです。隙間はあるけど外からは見えないバランスがミソです。
ウッドフェンスではカバーできない、高い位置の目隠しは植栽を使います。お隣の窓からの視線をカットするために、もともとあったゲッケイジュ、トキワマンサクの木に加えて、オオミヤマモモやボウガシを植栽しました。これらの植木が目隠しとなり、お隣の方と目を合わすことなく安心して暮らせます。
奥様は完成したウッドテラスを見て「庭が広く感じる!今まで有効利用できていなかったから嬉しいわ。」と喜んでくださいました。隅から隅まで同じウッド素材で統一したので、空間に広がりが出ました。土や砂利の庭に比べると、庭木の葉の掃除も簡単で、お庭の管理が楽です。
当初奥様からは、ネットフェンス側も全部ウッドフェンスで囲ってしまいたいとお話がありました。ご希望通りに施工する業者が多いと思いますが、私はあえて反対させていただきました。 ウッドフェンスでぐるりと囲むと、せっかく眺めのよいS様のお宅の良さが失われてしまうと思ったからです。
ネットフェンスに這わせたモッコウバラが茂ってくれば、生垣となりよい目隠しになります。青い空と緑の生垣。ウッドフェンスはしょせん人工物です。自然の美しさにはかないません。余計な予算を使うより、景観を優先する方をおすすめしたのです。 モッコウバラや植木が育つ頃、また違う景色が見られることでしょう。その頃が楽しみです。
★ウッドフェンスなら、希望通りの高さで作れます!★
奥様の目線にちょうど合わせたり、微妙な高さに微調節したり、ウッドフェンスは手作りなので、お好きな高さで自由に作れます。
例えば、お隣の2階の窓からリビングの中が見下ろされて丸見え・・という場合、高さが4メートル程の特殊なフェンスを作れば全く覗かれる心配がなくなります。
ところがいざそのフェンスを作ろうとすると、材料になる柱の長さが足りないためにすぐには作れないのが現状ですが、弊社では特注柱を使用して高さ4メートルまでのフェンスを作ることが可能ですので、プライバシー確保でお悩みの方はご相談ください。
グリーン・パトロールの雑草対策工事は、経験と技術のある造園職人が行い、下地の整地から使用する防草シートの品質まで徹底的にこだわっています。
防草技術に自信があるので、施工後万が一防草シートの下や隙間から雑草が生えてくる事があれば無料で対応致します。
ご相談・お見積もりは無料ですし、当社はしつこい営業も致しません。安心してお気軽にご連絡ください。